原状回復とは?リフォームやリノベーションとは何が違う?

「原状回復」という単語をお聞きしたことがありますか?

あまりなじみのない言葉かもしれませんが、賃貸住宅やテナント等に入居している一般の方や事業者様は耳にしている言葉かと思います。
もちろん、不動産業者様や賃貸物件のオーナー様はよくご存じかと思います。

当社では一般住宅のリフォームやリノベーションはもちろんですが、民間賃貸住宅やテナントなど事業性賃貸物件の原状回復工事も得意としております。

当社が得意とする原状回復工事が一般住宅のリフォームやリノベーションとどう違うのか、ここではそれぞれの言葉の意味や違い、当社の得意分野について説明したいと思います。

1.「原状回復」とは

まず初めにそれぞれの単語の意味です。

【原状】初めにあった状態。もとのままの形態。「—に復する」

引用:goo辞書

【回復】悪い状態になったものが、もとの状態に戻ること。また、もとの状態に戻すこと。

引用:goo辞書

つまり、「原状回復」とは「初めにあった状態、もとのままの状態まで戻すこと」という事になり、原状回復工事とはそのために行う工事のことを言います。

一方で、国土交通省による「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では民間賃貸住宅の原状回復を「賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧すること」と定義しており、その費用は賃借人負担としましたが、いわゆる経年変化、通常の使用による損耗等の修繕費用は賃料に含まれるものとしました。
「原状回復」が、賃借人が借りた当時の状態に戻すことではないことを明確化しています。

また、似たような単語で「現状回復」が出てくることがありますが、「現状」が現在の状態を意味しますので「現状回復」となると現在の状態に戻すというような意味合いになってしまい、言葉として成立しなくなってしまいますのでこちらは誤用だと考えられます。

→原状回復はひとことで言うと「経年変化や通常損耗を加味して元に戻す工事」になります

2.「リフォーム」や「リノベーション」とは?

では、同じような意味で建物の改装を行うリフォームやリノベーションはどういった意味なのでしょうか。

【リフォーム[reform]】手を加え改良すること。作り直すこと。衣服の仕立て直し、建物の改装など。



引用:goo辞書

【リノベーション[renovation]】1 刷新。改善。2 修理。修復。[補説]近年では、建築物の改造についていうことが多い。特に、古い部分の補修や内外装の変更程度にとどまるリフォームに対し、増築・改築や建物の用途変更など、資産価値を高めるための大規模な改造をさす。

引用:goo辞書

リフォームとは?

一般的にリフォームとは、老朽化した建物(もしくは部分)を新築の状態にまで戻すという意味でつかわれます。

英語の「reform」は「悪くなった状態からの改良・改善」を意味しますので、当社がリフォームという言葉を使うときは、基本的には壊れているもの、汚れているもの、老朽化したりしているモノや部位を直したり、きれいにしたり、新しく交換したりすることを指しています。

簡単に言うと「新品の状態を100として、機能や性能が10や20になっているものを100まで戻す」工事全般になりますので、例えば水栓やトイレ、キッチンの入替・交換や、外壁塗装、クロスやフローリングの貼替などはリフォームと言えます。

→リフォームとはひとことで言うと「新築の状態に戻す工事」になります

当社が手掛けた戸建て住宅リフォームの施工事例

リノベーションとは?

一方でリノベーションとは、上記の通り既存の建物に大規模な改造を行う工事のことで、お住まいの性能を新築の状態よりも向上させたり、増築や改築により価値を高めたりすることをいいます。

英語の「renovation」は「修復・刷新」を意味しますので、当社がリノベーションという言葉を使うときは、リフォームに合わせて増築したり、家や賃貸物件の間取りまで変更するような大きな改築工事を指しています。

簡単に言うと「新品の状態を100として、機能や性能が10や20になっているものを100まで戻す+αを付加する」工事全般になりますので、例えば壁で仕切られたLDKを一つなぎの大空間に改装する、玄関からすべての床面をバリアフリーにするなどはリノベーションと言えます。

→リノベーションはひとことで言うと「新築の状態+価値を付加する工事」になります

当社が手掛けた戸建て住宅リノベーションの施工事例

リフォームとリノベーションの違いとは?

改めて2つの言葉の意味を比較すると、大きな違いがあることが分かります。

新築・新品の時と同等かそれ以下の性能になるリフォームと、新築・新品の時以上の性能になるリノベーション。工事を行う際にどうしても規模や工期、金額面でも大きくなってしまうのがリノベーションになります。

しかしながら、リノベーションでは住宅性能や居住性が大きく向上するため、ライフスタイルや生活環境などの変化によって新築時の間取りや設備では不便だと感じるようであれば、リノベーションを検討してみてはいかがでしょうか。

3.「原状回復工事」と「リフォーム・リノベーション」との違いとは?

ここまでは原状回復、リフォーム、リノベーションそれぞれの内容の違いについて説明してきましたが、それでは原状回復工事とリフォーム・リノベーション工事の違いとは何でしょうか?

まず原状回復工事は先に述べた通り「初めにあった状態、もとのままの状態まで戻す」工事ですので、使用する材料や設備機器などは基本的に工事前のものと同等品を使用します。工事箇所も回復させる箇所だけになりますので費用も安く工期も短くなりますが、反面、物件全体の劣化や陳腐化を防ぐには限界があります。特に民間賃貸住宅においては、経年変化や通常損耗分は原状回復には含まれないため、原状回復工事では物件の価値を上げることは難しいのです。

対してリフォーム・リノベーションは古くなったものを改良、改善、刷新する工事になりますので、使用する材料や設備機器などは施主様と入念な打ち合わせを行い、物件の価値を高めるために最善なものを使用します。工事箇所が広範囲に渡ることもありますのでその分費用も高くなり工期も長くなりますが、全体をリフォーム・リノベーションすることでその物件の価値を上げる事が可能です。民間賃貸住宅でしたら、競合する物件に対して見劣りすることなくニーズをつかむことも可能になります。

目的による違い

原状回復リフォームリノベーション
次の入居者のために室内を元の状態にする古くなった内観・外観や設備を最新のものにする間取りや用途自体を改善するため、最新の状態にする
元に戻すのが現状回復、新築の状態に戻したり更に価値を足すのがリフォーム・リノベーションになります

4.当社の取り組みについて

ここまで一般的な原状回復工事、リフォーム、リノベーションについてのお話をしてきましたが、
最後に上記の工事に対する当社の取り組みについてお話しさせていただきます。

まず個人のお客様に対する取り組みですが、施工事例のページでも紹介しています通り、当社も個人のお客様のリフォームやリノベーションを多数手がけております。それぞれの世帯にはそれぞれのお住まいの形があり、その形はライフスタイルの変化に伴って年を経るごとに変わっていくものです。

新築当時は便利であった、必要であったものが今は不便になった、不要になったはよく聞くお話しでもあり、当社はそういった今のお住まいの中でのちょっとした不便や困りごとを解決したり、今よりも快適に過ごせる住まいづくりのお手伝いをさせていただければと考えております。

当社が手掛けた戸建て住宅リフォーム・リノベーションの施工事例

次に民間賃貸住宅に対する取り組みですが、こちらはアパート、マンション等のオーナー様やそれを管理する不動産業者様をお取引先様として工事を行っています。空室の賃貸募集や家賃管理は不動産業者に任せながら、経費削減のために物件の維持管理については自身で行うオーナー様もおられると思いますが、所有物件が自宅と離れているなどで日々の細かい修繕や原状回復が個人では手が回らないこともあるかと思います。当社では入居者様の連絡後の現地確認から工事が必要な際の見積作成、工事までをワンストップで行わせていただきます。

また、経年変化やニーズの変化などにより物件の価値が下がると、最終的には空室率の上昇や賃料引き下げなどにつながりかねません。そうならないためのリフォームやリノベーションについても、当社がこれまで培ってきた経験と技術を生かしたご提案が可能です。民間賃貸住宅の維持管理について、トータルでサポートさせていただきます。

当社が手掛けた民間賃貸住宅リフォーム・リノベーションの施工事例

最後に、最近では法人のお客様から大型ショッピングモールのテナント原状回復工事の案件をいただくことも増えてきました。

民間賃貸住宅では入居者様が(電化製品等は別として)用意された状態で入居され、退去された際にはその状態まで原状回復工事を行うのですが、ショッピングモールのテナントやオフィステナントでは、一般的にはスケルトンと呼ばれる内装等が何もない状態から壁や天井の造作工事、照明や家具などの設備工事、クロスや床材などの内装工事などを1から造作していきます。そのため、この場合の原状回復工事とは再びスケルトンの状態まで戻す工事となり、店舗やオフィスの規模により工事内容も大きく変わってきます。もちろん、オーナー様の意向や次の入居者がいわゆる「居抜き」で借りる予定などでも工事の内容は変わってきます。

当社はリフォーム業者になりますので、原状回復工事に伴う解体工事についてもなるべく丁寧な施工を心がけております。工事の内容については幸い元請業者様にも施設側の担当者の方にもお褒めいただいており、経験値が上がることで次の工事への備えや工事効率の向上などにつながっております。店舗やテナントからの退去で原状回復工事の業者をお探しの事業者様は滋賀県内はもちろん、近隣府県も対応可能なケースがありますのでぜひ一度当社にお声がけください。

当社が手掛けた店舗・テナント原状回復工事の施工事例

5.最後に

当社は滋賀県甲賀市にてリフォーム業を営んでいる小さな会社です。設立して3年が経ち、新規のお取引先様も増えてきました。しかしながらまだまだ発展途上中であり、今後も末永くお付き合いいただけるお客様と出会えることを常に考えております。

法人・個人を問わずリフォームやリノベーション、原状回復工事でお困りの方がこのページや当社HPを見てご連絡をいただき、それが今後の末永いお取引につながればこれに勝る喜びはありません。

リフォーム、リノベーション、原状回復工事のご相談は
滋賀県甲賀市のリビングプラスまで!

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